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さまざまな汚れを防止、プラスチックにも適用できる「ハイブリッドナノコーティング」を世界で初めて開発

(三菱電機(株))  

三菱電機はこのほど、防汚コーティングにおいて、砂塵やほこり、油汚れなどのさまざまな汚れを防止でき、さらに金属からプラスチックまで適用できる「ハイブリッドナノコーティング」を電機機器用途において世界で初めて開発した。おもな開発成果の概要は▽疎水性汚れと親水性汚れの双方を防止する、無色透明な「ハイブリッドナノコーティング」▽揮発性有機化合物を用いない水系コーティングで、金属からプラスチックまで適用可能―など。これまで、防汚コーティングは、砂塵やほこりをはじく疎水性のフッ素樹脂コーティングや、油汚れをはじき帯電防止効果もある親水性コーティングなどが広く実用化されてるが、いずれもどちらか一方の性質の汚れにしか効果がない。また、素材として広く用いられるプラスチックは熱に弱く、もともと疎水性なので、加熱を要するフッ素樹脂コーティングや揮発性有機化合物(有機溶剤)を用いないコーティング(水系コーティング)を施すことが困難であるなど、防汚効果と適用できる製品に限りがあった。同社ははこれまで、性質の相反する親水性汚れと疎水性汚れの双方に効果のあるコーティング材の開発に取り組み、成果の一部を2008年10月に発売した当社ルームエアコンの一部(「霧ケ峰」ZWシリーズの室内機用アルミニウム製熱交換器)に適用している。今回、金属からプラスチックまで、ほとんどの素材に適用できる防汚コーティングを開発した。これにより、適用製品においては、お手入れ(掃除)の頻度を減らしながらも、省エネ性能や能力の保持に貢献する。今後同社は、汚れ対策を必要とする製品へ順次適用を広げていく予定。
*三菱電機(株)HP http://www.mitsubishielectric.co.jp/

by refoweb | 2009-09-11 10:56 | 新製品・新技術情報  

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